シナバー / ドロマイトCinnabar on Dolomite68×45×30mm92g中国メタリックな光沢が美しい真紅のシナバー結晶原石ですシナバーは「竜の血」を意味し、古代の壁画に使われた赤もこの鉱物のもの。古来では不死の薬とされていました。水銀の重要な原料でもありますが、水銀は中世錬金術にとって重要な元素として扱われていました。シナバー(辰砂)中国の辰省(現在の湖南省)で取れることから「辰砂」の名前で呼ばれています。紀元前2千年以上前から採取されてきたとされており、古代人は顔料や薬としても用いたそうです。鮮やかな赤はヴァーミリオンという絵の具や顔料になります。「シナバー」の名前はアラビア語の「zinjarf(竜の血)」に由来していて非常に古くから特別視されていたことが伺えます。スペイン・メキシコ・ペルー・中国と何千年も昔から採取していた産地が各地にあります。日本でも邪馬台国の時代から利用されていた記録が残っています。